チャークロスってご存知ですか?
炭布とか炭化布とも言うようですが、要するに炭状態になった布です。
火花を当てるだけでじわじわと燃え出すため火口として優秀らしいし、作り方も簡単らしい、ということでチャークロスを作ってみることにしました。
チャークロス作りの材料
- 不要な服を切ったもの(素材はコットン)
- 100均で買った缶
これだけです。
チャークロス作りの手順
まず、手頃な大きさに切った布を缶の中に入れます。
この時に詰めすぎるとうまくできないそうなのである程度の感じでいれます。
次に、缶のふたに穴を開けます。ここから煙がでます。
焚き火にドーン!
強火でガンガンやっていきます。
開けておいた穴から煙が出ます。
この煙が出なくなったら火から外しておきます。
火から外したら、上の穴を塞いだ方がいいみたいです。(空気が入って燃えてしまうため)
これで完成。簡単!
わかりづらいですが、布が真っ黒になっています。
触ったらボロボロ崩れてしまうのかと思いましたがそうでもなく、触ってもそこまで手も汚れません。
ただ弱くはなっているので、引っ張ると簡単に破れます。
チャークロスができる原理
周りから空気が入らないようにして(中から気体が出て行く穴だけ)熱することで、酸素が足りない状態になるため缶の内部では燃焼がおきず、熱によって可燃性のガスだけが抜けていきます。その結果炭になった布が残る、ということのようです。
炭になって可燃性のガスが抜けている状態のため、炎を出さずに燃焼します。
チャークロスで着火してみた
ファイアスターターで火花を飛ばすと・・
着火しました。じわじわと火が広がります。
急に燃えるのではなくこんな感じでじわじわと広がっていくので、これを杉の葉などの燃えやすいものにつけて火を大きくしていくという感じです。
すぐに燃え尽きてしまう火口とは違ってじわじわと時間をかけて燃えていくため、着火の時に慌てなくてすむのが非常にいい感じです。
なぜじわじわと燃えるのか
こちらの知恵袋の回答に説明がありました。
気体と固体では運動エネルギーが異なるため、酸素と接する確率が
変化します。気体の反応速度が速いのはその固体よりも運動エネル
ギーが多いから。
(厳密に言うと、運動エネルギーをより多く持っている分子が
増えるため、ほかの分子とぶつかる頻度が増え、それと共に
活性化エネルギーを伴った分子同士の頻度も増えるため、結果
反応速度が速くなります。)
炭は、ガスになりうる有機物がほぼ燃え切った状態であるため
炭素以外の不純物が非常に少ない。炭素自体の運動エネルギー
はガスよりも低いため、反応速度が遅い。
要するに炭は酸素との反応の速度が遅いから、一気に燃えずにじわじわと燃えるというわけですね。
チャークロスはファイアスターターのいい相棒
ファイアスターターのお供に作って持っておくと着火が楽ですし良いですね。
焚き火のアクティビティのひとつとしてチャークロス作りをするのも楽しいし、これからいらない布がでたらもっと作ってみたいと思います。
チャークロスはボロっとなりやすいため、作ったものは小さめのジップロックみたいなものに入れておいた方が周囲が汚れずにすみます。
ファイアスターターについての記事はこちら