タープやテントで使われていて、そしてよさげに言われているポリコットン。
T/Cとも表記されますが、TCってなに?実際のところいいものなのか?どうなのか?を調べてみました。
ポリコットンとは?
ポリコットンというのはそのまま、ポリエステルとコットンが混ざった素材の事です。
T/Cというのはテトロン / コットンの頭文字だそうです。
テトロンというのはポリエステルの商標。
東レ(株)と帝人(株) が日本にポリエステル糸を導入した時に 共同でブランド名を作ろうとしてテイジンとトウレの頭文字を1つずつとって ナイロンをもじってつけたと言われています。合成繊維の1つ。
(http://www.kijiya.com/qanda/tetoron.htm)
こんなところに、だけじゃないテイジンの名前を見ることになるとは。
ポリコットンのメリット
ポリエステルとコットンの良いとこどりをしているのがポリコットン。
ポリエステルの良い部分である、丈夫・シワになりにくい・乾きやすいという部分と、コットンの良い部分である風合い・通気性・吸湿性の両方を兼ね備えています。
また、コットンは水を含むと膨張するという特徴があり、雨が降って水を含むと自ら生地の隙間を埋めてくれるため耐水圧が高くなくても雨が下まで落ちるのを防いでくれるらしいです。
冬キャンプでは結露しにくいというメリットもあります。結露していないわけではなくコットンが水を吸ってくれるからということのようです。
ポリコットンって火の粉に強いって本当?
よく言われるのがポリコットンは火の粉に強いということ。本当でしょうか?
ポリエステルの融点は260度程度。火の粉が付いたらすぐに溶けて穴が空いてしまいます。
綿の発火点は260度程度ですが、火の粉が少し付いたくらいで発火してしまうことはありません。綿は溶けるということもないため比較すると純化繊よりも綿が入っている方が強い、ということですね。
生地全体が熱されていたり、火の粉が大量にかかったりすると発火点を超え、燃えて穴があくこともありますので近くで焚き火をする時には注意は必要です。
ポリコットンのデメリット
コットンが含まれていると重くなってしまうんです。素材やサイズにもよりますが布地だけでなかなかの重さになることも。
重いと広げたりたたんだりがしづらくなりますね。
以前作ったドームテントの前室タープの素材がポリコットンでした。かさばって重かったです。
テンマクデザインのパンダというテント。通常版が2kgちょいなのに対してTC版が4.5kgくらいあるんですよね。ちょっとサイズの違いもあるのですが、それでも2倍近く重量が変わってきてしまいます。
汚れもつきやすく落ちにくいのもコットン素材のデメリットですね。化繊オンリーのものに比べると乾きづらいのもデメリット。濡れたあとはしっかり乾燥しないとカビの心配もあります。
ポリコットンテントってどうなんだろう?
素材としての特徴はそんな感じですが、ポリコットンのテントってどうなんでしょうか。
考えられるのは晴れた日に使うのにはいいんだろうな、雨の日は逆にデメリットもかなり感じられてしまうんだろうなということ。
通気性の良さと、コットンの吸湿性から結露が少なそうなのもいいですね。結露しないわけではなく発生した水滴をテントの生地が吸い取ってくれるという感じなので幕の乾燥は必須ですが、水滴が朝滴り落ちてきたりということがないっていうのはいいですね。
冬キャンプにも向いていそうです。焚き火の火の粉がついても大丈夫そうですしね。
欲をいえば、雨がふりそうな時用の化繊のテントと、晴れを快適にすごしたい時用のポリコットンテントの両方があるといいのではないでしょうか。
ポリコットンテントといえばテンマクデザインのサーカスT/Cですね。
サーカスはコットン混紡生地(TC) 撥水加工済み・ポリエステル65%コットン35%と書かれています。
ちなみに同じくポリコットンのDODファイアベースはポリエステル65%、綿35%、撥水加工。全く同じです。
ちなみにちなみに同じくポリコットンのローベンスクロンダイクはポリエステル65%、コットン35%。ローベンスはハイドロテックポリコットンという撥水処理をしつつも通気性に優れている独自の素材を使っているそうです。
コットンとポリエステルの配分を見るとどのようなテントにしたいのかがなんとなく見えてきて面白いですね。
化繊の便利さ寄り(ポリエステル)なのか、コットンの快適さ寄り(コットン)なのか。
今はまだポリコットン幕は持っていないですが、いずれ入手したいです。
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