焚き火やバーベキューの後始末に欠かせない火消し壺。火のついた炭の消火、持ち運びができる道具です。
火消し壺についてはこちらの記事をご覧ください。
簡単に上記の記事を説明すると・・
- 炭は自然に還らないので置き去りはNG
- 炭を持ち帰る道具はマナーの一つですね
という感じです。
ただ、この火消し壺には欠点があります。
それは熱い炭を入れると火消し壺全体が相当熱くなってしまうこと。
うっかり触ってしまって火傷してしまうことも。
それを防止するためには炭を予め水につけておくか、冷める迄置いておくしかありませんでした。
熱くならない火消し壺ってできないのか?
内側の熱を外に出さないようにするには・・・断熱・・・
断熱といえばダブルウォール構造ですね。
まずはダブルウォールマグでテストしてみることに。
ダブルウォールマグの中で炎を起こして・・・(写真撮っていないのでイラストで説明します)
熱ウゥ!!!
アホでした。ダブルウォールの表面を熱が見事に伝わりました。
うーん、ダブルウォールでは断熱は無理なのか・・・?
熱くならない火消し壺ができた!
用意したもの
- ダブルウォールジャー
- ステンレスの排水溝のゴミ受け
- ネジ
中華製のダブルウォールジャーです。本来お弁当を入れるのに使うものです。(1.5Lものお弁当ってすごい)
1.5Lサイズで4000円くらいでした。中国からくるので注文してから届く迄に半月くらいかかりました。
うまくいくかどうか分からないものに4000円出すのはなかなか勇気がいりました。
赤い色のものとかあってなかなか見た目もかわいい。今回は熱いものをいれるので塗装がとれたりするかもしれないため無色のものを選びました。
中には中蓋がついていますが、中蓋は今回はつかいません。
合うサイズの排水溝のゴミ受けを買ってきました。
13cm×9cmサイズです。実際ホームセンターにダブルウォールジャーを持っていって合うかどうか試して買うのがいいと思います。
そのまま入れると底面についてしまうので、ネジをとりつけて脚にしました。
中にいれるとこんな感じです。
熱くならない火消し壺のテスト
松ぼっくり君を拾ってきました。
ファイアー!
燃えています。ご近所さんすみません!
蓋を閉めて消火!
外側の温度は・・?
熱くなってない!!
やりました!!蓋はちょっと熱くなりますが、触れる程度。
サイズ感としてもちょうどよく、使い勝手はなかなか良さそうです。
熱くならない火消し壺の構造
雑な図ですみません。最初のテストでは、ダブルウォール自体に熱が接してしまったため熱くなってしまいました。
ゴミ受けを中にいれて熱が直接接しないようにしたことで断熱がうまくいったんですね。
成功してよかった!
二層構造のものを熱して大丈夫なのか?
通常、ダブルウォールマグは熱さないことになっています。
閉じられた二層構造のものを熱すると中の空気が膨張して最悪破裂してしまうためです。
真空二層であれば大丈夫・・なはずですがちょっと不安がよぎります。
不安がよぎりつつ使うのは嫌なので穴をあけることにしました。断熱性を損ねる可能性があるかないか?
いちかばちかだ!ステンレスはドリルだけでは穴があきにくいため、キリをトンカチでぶったたくという荒技をつかって穴をあけました。
蓋のところに穴をあけまして。
あとはボディにも穴をあけ。ボディの方が穴をあけづらくて苦労しました。
この状態でまた中で松ぼっくりを燃やしてみました。
問題無しでした!これで安心。
ところが炭をぎゅうぎゅうに入れたところ高温に
キャンプで久しぶりにバーベキューをしまして。
備長炭の赤くなった炭を満杯に入れたところ・・あれ!熱い!!
がーん!熱くならない火消し壺、とは言いがたくなってしまいました。
炭は輻射熱が大きいから?酸素が少なくても燃焼するから?炭でも少なければ熱くはならなかったのですが・・・今後の課題としたいと思います。
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