キャンプって教育にいいとか、生きる力を育てるってよく言いますし、なんとなくいい気はしますが、何がいいんだろうと考えてもよくわかりません。
キャンプが子どもにとっていいってて本当なん?って思って調べてみました。
参考にしたのはこの2つの論文。
論文を読むのは得意ではないので、どうしても飛ばし読みになってしまうのですが、この2つの論文の言いたいことを汲み取ってみました。
方法
よくこういった効果を測定するのにつかうのはアンケートですが、アンケートでは客観的な評価が難しいんだそうで、もっと客観的に評価できるものを、ということで下記のような方法をとったようです。
黄色と赤のライトとゴム球を用意し、「赤がついたらゴム球を握ってください」というようにライトの点灯と指示を組み合わせたテストを行いました。これによって分かるのは自分を制御する前頭葉の能力なんだそうです。
そのテストをキャンプ前とキャンプ後で行い、変化を調べたということです。
結果
結果としては握り間違える数は明らかに減少したそうです。つまり、キャンプ体験によって前頭葉の抑制機能が発達するということ。それによって感情の抑制をし、相手の気持ちを汲み取ること、つまり社会性の発達に効果が期待できるのは!というのが論文の言いたいことのようです。
この論文は文部科学省のサイト(中央教育審議会 スポーツ・青少年分科会(第36回)議事要旨・配付資料[資料3])
にも引用されていて、
長期キャンプ体験が子どもの大脳活動に及ぼす影響を調べた研究によると、キャンプ活動での他者との長時間の相互コミュニケーションや、克服的で冒険的な活動が、脳機能、特にやる気や意欲をつかさどるとされている前頭連合野の抑制機能の発達に寄与し、さらに前頭連合野に何らかの構造的な望ましい変化を生み出す可能性が示唆されている
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo5/gijiroku/06031401/003.htm
とあります。
個人的な考察
ここからは個人的な考えになります。
キャンプでは好き勝手にやるというよりも自分をコントロールすることが重要ですよね。好き勝手やっていてはテントも立ちませんし、好き勝手に突っ走っていては危険に突っ込んでいってしまうことにもなります。
外での刺激にプラスして、自分を制御しながら楽しむというのが子どもにとっていい影響を与えるということなのではないかと思います。
キャンプで子どもと何しよう?
うちもそうなんですが、キャンプが自分の趣味なだけにどうしても自分のやりたいことに子どもを付き合わせているという感じのキャンプになりがちです。
キャンプの中で子ども自身が考えて実行するチャンスを作ってあげるかというのが重要になるんじゃないかと思いました。
例えば、焚き火をするにしても火がつきやすい枝を子どもに拾ってきてもらう、火の勢いを子どもにコントロールしてもらうとか、子どもに任せられるところは最大限任せてみるとかでしょうか。
考えてやってみたいと思います。